テクニカルライティング続き2

ソフトウェア設計本 テクニカルライティング

読者が何を学ぶ必要があるかを見極める

 目標を達成するために、対象者が学ぶべきことをすべてリストに書き出す。場合によっては、そのリストには、ターゲットとなる読者が実行する必要のあるタスクも含める

 読者は、ある順序でタスクを習得しなければならないことがあることに注意してください。例えば、特定の種類のプログラムの書き方を学ぶ前に、新しい開発環境でプログラムをビルドして実行する方法を学ぶ必要があるかもしれません。

 もしあなたが設計仕様書を書いているのであれば、リストは特定のタスクを習得することよりも、読者が学ぶべき情報に焦点を当てるべきです。具体的に設計書を書くのに学ぶべきことを下記に示します。

設計仕様書の作成には、以下のポイントを理解・習得することが不可欠です。

設計の目的や背景を明確にすること

まず、なぜその設計が必要なのか、どんな課題やニーズに応えるものなのかを明確にします15

対象ユーザーやステークホルダーの要件を正確に把握すること

利用者や関係者が何を求めているのか、どのような機能や性能が必要なのかを整理し、要件定義書などを確認します。

設計内容を論理的かつ体系的に構成すること

 設計の全体像から詳細までを、漏れなく整然と記述する力が求められます。図や表を活用し、視覚的にも分かりやすくまとめることが重要です。

クライアントや開発者が理解しやすい表現を心がけること

 専門用語の使いすぎを避け、誰が読んでも理解できるように説明を加えるなど、読み手目線で記述します。

設計書の基本フォーマットや構成を理解すること

 表紙・目次・序論(背景・目的)・設計詳細・使用技術・設計の流れ・図表・結論など、標準的な構成を把握しておく必要があります。

要件定義から設計・開発への流れを意識すること

 要件定義書をもとに設計を行い、設計仕様書がそのまま詳細設計や開発工程へとつながることを理解しておきましょう。

保守・運用を見据えた記述を意識すること

 仕様書は開発後も資産となるため、将来的な機能追加や改修のしやすさを考慮した記述が求められます

まとめ

 設計仕様書を書く際に学ぶべきことは、「設計の目的や背景の明確化」「要件の正確な把握」「論理的な構成と分かりやすい表現」「標準的なフォーマットの理解」「要件定義から設計・開発への流れの把握」などです。これらを意識することで、関係者全員が理解しやすく、プロジェクトの成功につながる設計仕様書になる。


最後に

 今回はテクニカライティングで設計書の書き方を書いてみた。おすすめの本も設計者なら知りたいのではいう内容の本にしてみた。是非、技術者として一緒に成長していきましょう。

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