はじめに
優先順位は、作業していると結構確認することが多くなります。ウェブにあげておけばどこにでも確認できるので、ここで上げておきます。*p++は、理解しずらいのでそのことについても書いています。優先順位が同じ++、*で、*p++が*(p++)のはずが先にpを参照するのは、後置演算子 ++にありました。是非ご覧ください。
優先順位表
*p++の演算について
ポインタ参照(間接参照演算子 *)と後置インクリメント演算子(++)の優先順位について説明します。
- 間接参照演算子 * は、後置インクリメント演算子 ++ と同じ優先順位を持ちます。
- ただし、これらの演算子は右から左へと結合されます。つまり、*p++ という式は *(p++) と解釈されます。
- 式 *p++ の評価順序は以下のようになります:
a. p の現在の値が使用されます。
b. * 演算子により p が指すメモリの内容が参照されます。
c. この値が式の結果として返されます。
d. 最後に、p の値がインクリメント(1増加)されます。 - C言語の演算子優先順位表では、後置演算子(++ –)と単項演算子(* & + – ! ~ ++ — (type) sizeof)は高い優先順位を持ちます。
- 複雑な式を書く際は、括弧()を使用して明示的に計算順序を指定することが推奨されます。これにより、コードの可読性が向上し、意図しない結果を避けることができます。
この優先順位と結合規則の理解は、特に配列や文字列の処理において重要です。正しく理解することで、意図した通りの動作を実現し、バグを防ぐことができます。

後置演算子 ++ は、変数の値を1増加させる演算子ですが、その動作には特徴があります:
- 変数の現在の値が式の結果として返されます。
- その後、変数の値が1増加します。
例えば、以下のコードを考えてみましょう:
cint x = 5;
int y = x++;
この場合、以下の順序で処理が行われます:
- yにxの現在の値(5)が代入されます。
- xの値が1増加し、6になります。
結果として、y = 5, x = 6 となります。
後置演算子 ++ の特徴は、変数の値を使用した後にインクリメントが行われることです。これは、前置演算子 ++ とは異なる動作をします。
後置演算子 ++ は、for文やwhile文などの繰り返し処理でよく使用されますが、複雑な式の中で使用する場合は注意が必要です。式の評価順序によって予期せぬ結果を生む可能性があるためです
さいごに
結構初心者でも迷うところですね。楽しい投稿になりましたね。ぜひ、ご覧ください。
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